Sean blog

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【いきなり訪れた“転機“を有効活用して乗り切る方法】JCDAを取得した現役キャリアコンサルタントが解説します。

 

 

会社の名刺にキャリアコンサルの資格を記載しているのですが、

3月頃まではお会いした方にたまに「キャリアコンサルで学んだことについて教えて欲しい」

と聞かれることがたまにありました。

 

しかし、学習した範囲が広すぎて何をお伝えすれば良いか、、、。

と思っていましたが、今回は特に人生の転機やライフイベントで役に立つであろう内容に

フォーカスして書いてみたいと思います。

(自分の学習の復習も兼ねて)

 

では、いきなり訪れた転機や変化をどうやって乗り越えれば良いのか、、、?

その方法を今回はキャリアコンサルティングにおいてアメリカの有名な学者さん、

ナンシー・K・シュロスバーグさんの考えを例に出して考えていきたいと思います。

 

内容として、転機を活用し乗り越える方法は、
以下3stepです。

1.転機の種類を見極める。
2.その事象を4つの視点(下記詳細)で確認する。
3.最後にその転機を受け止めて行動に落とし込む。

この3つです。

1.転機の種類を見極める。


転機の種類は3つのタイプに分けられます。

その転機は、
A.「予測していた転機なのか」
B.「予測していなかった転機なのか」
C.「期待していたものが起こらなかった転機なのか」

この中で自分のケースはどれなのか?考えてみる。 

2.その事象を4つの視点(下記詳細)で確認する。


その転機を分析し対処するために【4Sツール】を活用します。

・4Sとは?
転機における4つのSを分析し、
それに対処できる資源を見つけていくことです。

転機における4つのS
1. Situation  (状況) 
2. Self    (自分自身)
3. Support   (周囲の援助)
4. Strategies  (戦略)

それぞれのキーワードに沿って、
自分に何が足りていないかor何が有効に活用できるスキルか
を分解して分析していきます、、、。

つまり、自問自答ですね。

1. Situation (状況)

a) 引き金(何が転機をもたらしたか)
b) タイミング(転機は早いか遅いか時期に沿ったものか)
c) コントロール(転機のうち自分でコントロールできるのはどの部分か)
d) 役割の変化(転機は個人の役割の変化を引き起こすものか)
e) 期間(長く続くものか一時的なものか)
f)  過去に同様な転機を経験したことがあるか
g) 転機に伴うストレスの程度
h) アセスメント(その状況を前向きに捉えているか、後ろ向きに捉えているか)

2. Self (自分自身)

a) 変化の対処に関係する統計的(Demographic)
な特徴とか、、、ですね。

例を挙げると
・社会経済的地位
・性別
・年齢と人生段階
・健康状態
・民族性 などなど。

b) 変化対処に関係のある心理的資源

・自我発達段階(Ego development)
・物の見方・・楽観主義(Optimisum)、
 自己効力感(Self-efficacy)
・傾斜の度合い(Commitment)、
 および価値(Value)

3.Support  (周囲の援助)

a) 転機を乗り越えるための周囲からの助けを得られているか。
b) パートナー、親しい家族や友人、同僚などの援助を得られるか。
c) 今自分が持っている資源のうち、
この転機で失ったり、弱体化されるものはあるか。
d) 自分の持つ資源が、転機を乗り切るために有力と考えているか、もしくは不足と感じているか。

4.Strategies  (戦略)

・一つでなく広い戦略を使っているか。
・時には転機を変化させる行動を取っているか。
・ストレスを楽々と切り抜けるように試みているか。
・何もしないほうが良いときがどんなときか知っているか。
・目前の課題に応じて柔軟に対応できると感じてるか
・これらをすべて考慮したうえで戦略程度はどのくらいか。

 

3.最後にその転機を受け止めて行動に落とし込む。 

以上です。

 

【まとめ】

Q.転機が起きた時にどう対処すべきか?

A.今回の起きた転機をまず種類分けする。
→4Sの視点で考える。
→現状の自分の状況を理解する。
→行動に落とし込む。

 

【補足】
問題が起きたとき、またはその相談を受けたときは、
起こった(相談された)事にのみ目が行きがちです。

しかし、4Sを使って起きたことを整理してみると、
見えなかった一面が見える場合があります。
それがこの理論の良いところかなと思ってます。

#JCDA
#キャリアコンサルティング